本講座は、講師の佐藤博俊氏の過去の論文を元にした講義です。佐藤氏は従来、形態的にほとんど区別がつかないいわゆる「隠蔽種」をDNA情報を基に整理し、明らかにしておられます。主に、オニイグチ属やキクバナイグチ属で成果が見られます。
キクバナイグチは従来から、赤色タイプとくすんだ色のタイプがあると指摘がありましたが、佐藤氏はこれらをコガネキクバナイグチ、ヒビワレキクバナイグチ、そしてキクバナイグチの3種に分けました。また、詳しい形態観察の結果、肉眼的にも顕微鏡的にも識別が可能であることも明らかにしました。初心者にもわかるように解説していただけると思います。
また、従来からあるオニイグチ、オニイグチモドキ、コオニイグチ等とよく似た新種についても、新たに報告された種があります。これらについても述べていただき、識別点を具体的に説明していただく予定をしています。
日時:2018年5月13日(日)14時~15時半
会場:京都市 京都大学農学部 農学研究科地域環境科学専攻 S174会議室
交通: 市バス17・203系統「京大農学部前」下車 徒歩約4分
市バス206系統 「百万遍」下車 徒歩約10分
京阪出町柳駅下車 今出川通東へ徒歩約20分
講師:佐藤博俊氏
講演の内容:「キクバナイグチの3種の見極め方及びオニイグチ、オニイグチモドキ、ツブカサオニイグチ、コオニイグチなどの見極め方」
持ち物:筆記用具
参加費:会員500円 (非会員1000円) 当日徴収します。
定員:50名
申し込み:事前申し込みの必要はありません
以上